育児は育自
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育児は育自

 



           育児は育自



 独身の頃、先輩ママさんがよく「育児は育自だわ」と
 口癖のように言っていました。

 私も育児をする身になって、それを実感する毎日です。

 私の育児は、私の世代の人達よりはひとまわりも
 遅れてのスタートでした。 
 
 ですから体力的には大変ですが、精神的には
 良かったと思います。また、甥や姪が6人いたのも
 幸いしました。

 手が掛かる赤ん坊の頃から幼児期には、自分の時間が
 全く無くて、この大変な時期が永遠に続くかのような
 錯覚に陥り易いと思います。

 でも、甥や姪たちを見ていて、そういう大変な時期は、
 長い目で見ればほんの束の間だと知る事が
 出来たからです。
 
 ですから、もし自分が若い頃に母親になっていたら、
 育児を楽しむ余裕など全くなく、今よりももっとひどい
 子育てをしていたと思うのです。

 若くして結婚し、母親になった友人達に尊敬の念を
 覚えます。

 独身の頃、私には理想の家庭がありました。

 ご存知の方もおられるかと思いますが、アメリカで
 大人気となったテレビドラマの「大草原の小さな家」。

 家は貧しいけれど、心豊かに生きる夫婦と子供たち。
 
 色々悲しい事や大変な出来事も起きるけれど、
 それに負けることなく、より互いの絆と愛が深まり、
 成長していく家族の物語です。

 私の両親は、殆ど毎日ケンカばかりしていました。
 静かに語り合う姿など、一度も見たことがありません。

 子供心に、そんなに互いにいがみ合うくらいなら
 別れたら良いのに、と思う事もありました。

 「家族団らん」という言葉とは、程遠い我が家でした。

 そんな私が、アメリカで暮らしていた時に、出会った
 人達から様々な形で「愛」を一杯頂いたのです。

 アメリカには、両手で抱しめ合う"hug"という習慣が
 あります。(ハグしない人達ももちろんいますが)

 私のハグ初体験は、下宿先のシャーリーとでした。
 私が、ルームメイトを見つけられず、下宿暮らしを
 決意して、シャーリー宅へ下見に行った時です。

 彼女は、当時50代近くの大柄な女性で、
 体重が100キロ近かったと思います。

 ドアベルを鳴らしたら、ドアが開き、そのシャーリーが
 「ハ〜イ !」と言いながらハグしてきたのです。

 私は、思わず「キャー!」と叫んでしまいました。

 その後、シャーリー宅で下宿することになる訳ですが、
 シャーリーのハグ攻撃(?)に慣れるのに時間が
 しばらくかかりました。

 でも、日本へ帰国する頃には、そんな私がすっかり
 ハグ大好き人間に変身していました。

 3年半に及ぶ留学生活の中で、様々な人達に出会い、
 ハグをし合って、好意の表現を学んだ気がします。

 その習慣は、帰国後は影をひそめていました。
 でも、息子が誕生してから復活したのです。

 今でも一日に数回、息子をギュッと抱きしめて
 「大好きだよ!」と言っています。

 そんな時の息子の顔は、とても満足げな表情です。

 今思うと、自分の両親も不仲でしたが、子供達には
 彼らなりの精一杯の愛情を注いでくれていたのだと
 思います。

 ただ、やはり日本人と言うのは、感情を伝えるのが
 本当に下手だなと思います。

 でも、生きているうちに絶対伝えるべき事は、
 ただ一つだと思います。それは、「あなたがいてくれて
 うれしい!ありがとう!」という事です。

 息子が日に日に成長していく中で、難しさも感じる
 ようになっています。でも、どんな出来事があっても
 寝る前には、「大好きだよ!」とハグする習慣は
 なくさないようにしたいものです。

 私が好きな詩があります。以前に皇太子が紹介して
 話題になりました。

 気持が落ち込んだり、イラついたりした時に、
 本棚から引っ張り出しては読むようにしています。


            「子は親の鏡」

 けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
 
 とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる

 不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる

 「かわいそうな子だ」と言って育てると、

      子どもは、みじめな気持ちになる

 子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる

 親が他人を羨んでばかりいると、

      子どもも人を羨むようになる
 
 叱りつけてばかりいると、

      子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

 励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる

 広い心で接すればキレる子にはならない

 誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ

 愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ

 認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる

 見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる

 分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ

 親が正直であれば、

      子どもは、正直であることの大切さを知る
 
 子どもに公平であれば、

      子どもは、正義感のある子に育つ

 やさしく、思いやりをもって育てれば、

      子どもは、やさしい子に育つ

 守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ

 和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、

      この世の中はいいところだと思えるようになる

   


             『子どもが育つ魔法の言葉』から引用
                      
                  Dorothy Law Nolte

                       石井千春 



                     





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