北海道の春  

北の国のカフェから

北海道の春

 

 
            北海道の



  北海道に住んでみて、雪には種類があることを
  知りました。

  富良野地方は、通称「パウダースノー」という良質の
  サラサラの雪で知られています。

  私は、冬の終わりまでこのサラサラの雪が降ると
  思っていました。ところが、2度の冬を経験してみて
美瑛にて   が近づくにつれて雪質が変化すると解りました。
  
  パウダースノー状ではなくなって、本州で降るような
  湿って重い雪になるのです。降っては融けて、
  降っては融けてを繰り返しながら、へと移り
  変わります。

  晴れた日は、柔らかな日差しが積雪を融かして、
  雪がシャーベット状になると、春が近いのを
  感じます。

  また、木々の装いにも変化が現れます。

  死んでしまったかのように枯れていた枝や幹から
  新芽が出るのですが、一本一本の木の変化は
  微々たるものでも、それらが集まった山林の
  景色だとその変化がよくわかります。

  そして一日一日その新緑の量が増えていく毎に、
  景色も大きく様変わりします。

  始めは墨絵のような世界だったのが、少しずつ
  淡い緑色の分量が増えていき、その景色は、
  ヨーロッパの田園風景画を見ているようです。
  



  そして、2,3週間の内に新緑の量がグングン増え
  あっという間に色鮮やかな森林へと変貌します。

  そうなると、平地にも次から次へと春の植物が
  顔を出し始めます。

  まずは、ふきのとう。

  私が驚いたのは、自宅アパートの駐車場に
  止めてあった愛車のタイヤの下からヒョッコリ
  顔を覗かせたのが、ふきのとうだったことです。

  長年、名古屋に住んでいた私には、ふきのとうは
  「高級食材」というイメージがありました。

  人気のない場所にひっそりと咲いて、高級料亭や
  老舗旅館で出される食物だと思っていたのです。

  でも、北海道では道や空き地の至るところに
  「ボコボコッ!」という感じで咲いており、
  誰も摘もうともしません。

  道産子にとっては、只の雑草以外の何ものでも
  ないからです。土筆も同様です。

  
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  タンポポは、絨毯のごとくに沢山咲きます。
  鮮やかな黄色と緑のコントラストは、
  まるでファンタジーの世界です。




  空気と水がきれいだと、植物の色も違うのだなぁー
  とつくづく思います。

  私が北海道に移住してから、名古屋の物で恋しい、
  と思うものが二つあります。

  それは、桜と喫茶店のモーニングサービス!

  富良野近辺に咲く桜は、主にエゾヤマザクラという
  種類です。花びらが大変こぶりで濃い目のピンク色。
  その割りには、大き目の葉っぱがついています。
  
  可愛らしいのですが、私にはちょっと物足りません。
  私個人的には、やはり豪華絢爛に咲く本州の桜が
  見ごたえがあると思います。

  名古屋は、モーニングサービスが有名です。
  朝の時間帯だけ、コーヒーにプチサラダ、トースト、
  ゆで卵などがついてくるのです。料金は、もちろん
  コーヒー代だけ!

  店によっては、パンバイキングとか、もっと充実した
  メニューを出してくれるところもあります。

  もし、名古屋を訪れる機会があったら、ぜひ
  朝、喫茶店に入ってみてくださいね。

  春は、自然界ばかりでなく、人々の暮らしの中にも
  変化をもたらします。

  まず、タイヤ交換です。冬用タイヤから夏用に
  取り替えます。ワイパーも同様に冬用から夏用に
  交換します。



  ★上が冬用ワイパー

  ★下が通常ワイパー

  実は、わたしは冬用のワイパーがあるなんて
  知りませんでした。

  移住後、初めて迎えた冬のある日、外出からの
  帰途、吹雪に遭ってしまいました。我が家まで
  あともう少し、という所でワイパーが止まって
  しまったのです。

  車を止めて、外に出てワイパーに積もった雪を
  払ったのですが、すぐにまた止まってしまいます。

  ワイパーが作動しなければ、前は全然見えません。
  それでも、ノロノロと車を走らせながら何とか自宅に
  辿り着けました。

  後日、知人にこの出来事を話したら、
  「ワイパーは、冬用のをつけてる?」と聞かれ、
  「えっ!そんなのがあるんですか?」と、初めて
  冬用ワイパーの存在を知った訳です。

  北海道には、はっきりとした「衣替え」の習慣が
  ないように思います。何しろ、お天気次第では、
  真夏でも長袖や厚手の上着が欲しい時もよく
  あるからです。
  






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