北海道旅行
北の国のカフェから

北海道旅行

  
 
            北海道旅行


 初めて北海道を旅行したのは、1980年の5月連休後
 でした。「北の国から」という人気ドラマがスタートする
 前の年です。

 その時は既に、翌年にアメリカへ留学する事を
 決めていたので、しばらく日本を離れる前に憧れの
 北海道へ旅行しようと思ったのです。

 旧国鉄の時刻表を買ってきて、普通列車で道内を回る
 計画を立てました。
 
 2〜3週間かけて、道北を除いた主な観光地を
 ゆっくり一人旅することにしたのです。

 道北にも行きたかったのですが、まだ5月は寒くて
 観光する時期ではないと思ったのでやめました。

 宿泊は、もっぱら格安なユースホステルを利用。

 当時まだバリバリの現役だった青函連絡船に乗って、
 函館に到着し、憧れの地に辿り着いた時は、大変
 感慨深かったです。

 一人旅なので、寂しい時もありましたが、逆にいつでも
 臨機応変に予定を変更できる気楽さがあり、他の
 旅行者と意気投合して一緒に旅するハプニングも
 あり、エンジョイしました。

 函館のユースホステルで、フランス人女性と知りあい、
 一緒に函館の夜景を見に行きました。耳慣れない、
 フランス語訛りの強い彼女の英語に四苦八苦しつつも
 楽しいひと時を過ごしました。

 函館山に向うケーブルカーの中は、修学旅行生もいて、
 賑やかな車内でした。修学旅行生らは、フランス人の
 彼女が珍しいらしく、チラチラと見ていました。

 お天気に恵まれて、素晴らしい夜景を満喫。

 翌朝、フランス人の彼女と別れて、また一人旅を
 続けました。

 函館を去る前に、今度は昼間の景色を函館山から
 見たくて、バスツアーに参加することにしました。

 そのツアーの中に、茨城から来ていた女性がいて、
 これまた彼女と意気投合して、楽しいツアーと
 相成りました。

 彼女は、ツアーの後日高の牧場でヘルパーとして
 半年間働くのだ、と話してくれました。半年も北海道に
 滞在できるなんていいなぁー、と私は聞いていて
 羨ましくなってしまいました。

 現在も彼女と交流があり、その彼女も今は2児の母親で
 今も茨城で元気に暮らしています。

 日高のユースで出た、朝食のハッシュドポテトの味は、
 最高でした。ジャガイモがあんなに美味しい食べ物
 だったなんて知らなかったのです。
  
 表面がこんがりと焼けて、口の中に入れるとバターの
 芳しい香りが広がり、心がほっとするような味でした。

 それ以後、アメリカでもハッシュドポテトを食べる機会は
 何度かありましたが、北海道で食べた時を上回る
 美味しさには、未だに出会っていません。

 札幌では、お目当ての時計台がなかなか見つからず、
 ビルとビルの間に埋もれているのを探し当てた時は、
 期待していた景色とのあまりの違いに、拍子抜け
 してしまいました。

 雑誌で見るのと、実物では、雲泥の差があるのだと、
 悟りました。色々な観光地を訪れても、それはあまり
 外れていないなと思います。

 でも、札幌時計台近くの雪印パーラー本店の
 ソフトクリームが、大変美味しかった事は、
 忘れられません。

 そして、いよいよ私が一番訪れたかった富良野に
 着いた時は、道内の何処よりも緑が多い印象でした。
 当時の記録が残ってないので、何処に泊まったのか
 思い出せないのが残念です。



 白金温泉方面にも足を延ばし、温泉に一泊しました。
 まだまだ残雪が多くあったのが驚きでした。。

 ちょうど連休後だったので、観光客も殆どおらず、
 泊まった宿には私以外の泊り客はいないようでした。

 宿の温泉は、長い長い渡り廊下を歩いて行かなければ
 なりませんでした。薄暗い上に湯煙で周りが殆ど良く
 見えません。

 一人では気味が悪くて、あまり温泉を楽しむ雰囲気では
 ないので、そろそろあがろうかと思ったときに、数人の
 年配の婦人らしき賑やかな声がしてきて、ホッとして
 もうしばらく温泉を楽しむことが出来ました。

 部屋に戻ると、夕食の支度がしてありました。
 石狩鍋でした。かわいい一人用鍋の中には、鮭や
 北海道ならではの具材がいっぱい入っていました。
 美味しかったのは、言うまでもありません。

 只、床について古ぼけた天井を見ていたら、
 天井の木目が色々な物に見え始めて、余りの夜の
 静寂さと相まって、なかなか眠りに就けませんでした。

 翌日は、道東方面へ向いました。バスで摩周湖へ。
 途中、美幌峠でバスは止まり、乗客一同素晴らしい
 景色を堪能出来ました。

 屈斜路湖では、霧がかかっていたものの、
 中島が見えました。

 摩周湖は、「霧の摩周湖」と言われるだけあって、
 この時もやはり霧がかかっていました。
 神秘の湖を見る為にはるばる尋ねて来たものの、
 願いは叶わず残念!

 摩周湖は、川の流入も流出もない不思議な湖。
 いつの日か、再度訪れて、念願の湖を見たいものです。
 
 次は、網走です。博物館網走監獄へ到着した時は、
 小雨の天気で、文字通り物悲しさが漂いました。

 雨降りの中でのもの悲しい場所は苦手なので、
 観光もそこそこにして、網走を後にしました。

 釧網本線の列車に乗って、左手にオホーツク海、
 右手には小清水原生花園があり、列車内では
 学校帰りの学生達やお年寄り達がのどかに
 談笑し、北海道の雰囲気を存分に味わえました。

 約3週間に渡る初の北海道は、私に大きな感動を
 与えてくれました。また、鈍行列車の旅は、
 汽車好きの私を大いに満足させてくれたのでした。


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